こんにちは!テニスの魅力を日々お届け!Tennis Windsです。
『サーブをオープンで打つか、クローズドで打つか迷走している・・・』
『錦織圭は年代毎に変わっているな!』
『サーブが安定しない』
という方向けの記事です。サーブはオープン派?クローズド派?人類の永遠の課題だと思います。今回はオープン、クローズドサーブのそれぞれのメリット、デメリット、そして、それぞれのサーブが得意なプロ選手を紹介します。
目次
オープンサーブ
それではオープンサーブのメリット、デメリットについてお伝えします。
メリット
・相手にコースを読ませにくい
最大のメリットでしょう。両足の位置がインパクト前まで固定されるので、打つ瞬間までコースが分かりにくいです。コースが読まれ難いと、相手に打ち込まれる危険が大きく減ります。
・楽に打ってるよう見えるため、球威とギャップが生まれやすい
個人差はあるでしょうが、足を閉じる動作が少ない分、楽に打っているように見えます。フラットサーブを打ち込めば、相手の意表を突きやすいです。
デメリット
・高くジャンプしにくいため、打点がやや下がりやすい
家で試してみてください。足を開いたまま斜め前には、飛びにくいです。体重が両足に分散されやすいので、真上とは違い、斜め前はやや飛びにくいです。バランス感覚が問われます。
・トスが安定しないと、体が前に倒れやすく、ネットに引っ掛けやすくなる
ジャンプ力が足りずに打ってしまうと、ネットしやすくなります。ネットしないために体の近くにトスを上げて、山なりに打つ方法もありますが、威力が弱まってしまいます。リターンが得意な選手には叩かれてしまいます。
関連記事:意識をするだけ!これでサービスゲームを絶対にキープ!5つの戦術を紹介
オープンスタンスプロ
オープンサーブが上手なプロを紹介します。
男子
ロジャー・フェデラー
芝の王者、ロジャーフェデラー。彼は世界歴代3位のサービスエース1万本超えを達成している名サーバーです。ただ、フェデラーは普段のサーブ速度がビッグサーバーに比べて速い訳ではありません。しかし、ワイドでもセンターへのサーブでも、体の向きが安定しているので、相手はコースが読みにくいのです。
杉田祐一
日本人のオープンスタンストッププレイヤーは彼、杉田祐一です。ATPツアー歴代3人目の優勝者で、最後のチャンピオンシップポイントも、オープンスタンスからの強烈サーブで締めくくりました。
女子
奈良くるみ
日本女子、オープンスタンスサーブ、彼女でしょう。身長155cmと非常に小柄な選手。170、180を超える選手が相手でも、しっかりサーブで優位が取れています。その理由は、サーブのコースの読めなさです。打った瞬間までコースが読めないサーブです。身長が低いハンデをこのような点から工夫しています。
身長の低い選手にとっては、高い打点を重視するよりも、コースが読めないサーブを打てた方がメリットがありそうです。
クローズドスタンスサーブ
クローズドサーブのメリット・デメリットを紹介します。
基本的にオープンスタンスと逆になります。
メリット
・両足でタメを作れるため、ジャンプ力を乗せやすい。高い打点でサーブを打ちやすく、スピードも出やすい
男子でも女子でもプロテニス界の歴代ビッグサーバーのほとんどはクローズドスタンスです。
ラケットの進化によるテニスの高速化に伴い、プロアマ問わず、威力の出せるクローズドスタンスでのサーブをチョイスする人が増えています。
デメリット
・インパクト前に体の向きが決まりやすいため、オープンスタンスよりも読まれやすい。
威力が弱いと相手によっては引っ叩かれやすいです。
・足を閉じるため、よりバランス感覚が要求される
テニス選手のトレーニングには必ずといっていい程、バランス感覚を養うトレーニングを取り入れています。バランス感覚がよければ、強烈なサーブになり得ます。
また、サーブを強化していくためには、
肩を怪我しないこと、柔軟を鍛えるのは必須と言って良いでしょう。
肩の怪我対策・柔軟力UP記事
→【テニス】絶対に知っておきたい肩の痛み怪我知識、対策方法を紹介します
クローズドスタンスプロ
クローズドサーブが得意、そして綺麗なプロを紹介します。
男子
ルカ・プイユ
この選手のサーブ、本当に綺麗です。数ある選手の中で、是非一度見てみる価値があると思います。錦織圭もプイユのサーブいいなと思い、取り入れていた時期もあります。4大大会でベスト8経験者。
アンディ・マレー
彼は身長191cmと長身です。が、セカンドサーブにスライスをよく使用される方にとってはより参考になります。足を閉じた時の踏ん張りとトスの上げる位置が理想的なタイミングです。BIG4の1人、世界ランキング1位経験者。
女子
サビーネ・リシツキ
女子テニス界の中でも飛び抜けてパワフルなサーブを打ちます。両足のタメの力をフルに伝える、綺麗で強力なサーブを打ち続けられる選手です。自己最速サーブは210.8km/h。歴代2位の記録です。2013年ウィンブルドン・ファイナリスト。
まとめ
世界のトッププロの事例を交えてオープン・クローズドサーブについて、詳しくお伝えしました。これらのメリット・デメリットを理解した上で、自分のフィーリングに合った方をお選び頂ければと思います。
肩や腕の力だけでスピードを出そうとすると、怪我をしやすくなります。下半身の連動を会得し、あなたのサーブがより向上すれば、こんなに嬉しいことはありません。ありがとうございました。
Tennis Windsでは、『テニス🎾に関わる全ての人々をより幸せに』の理念の元、発信を続けています。是非、他の記事にも遊びに来てみてください。
コメント