こんにちは!テニスの魅力を日々お届け!Tennis Windsです。
『テニスの豆知識・うんちくを知ってみたい』
『自分が今使っているラケットが何からできているの、知ってみてもいいかも』
『いや、簡単素材でしょ?』
テニスラケット素材、徹底解剖特集です。
普段何気なく使っているラケット、あれは一体何の成分でできているのか。
聞いたことない素材名も出てくるかも、しれません。
テニス豆知識としてお楽しみください。
カーボン
現在のテニスラケットで最も多く使われている素材です。
この素材を原型に他の希少金属が混ぜ込むことで、一つ一つのラケットにオリジナリティが生まれます。
カーボンとは
炭素です。
現代のテニスラケットはこの素材が主流で、ここから様々な金属が混ぜられます。
ちなみに、カーボンは金属でしょうか?
答えはノーです。
カーボン自体は、Cという元素にすぎません。
元素が強烈に結合することで、ダイヤモンドなどが出来上がります
カーボンのみで生成する素材としては、他にグラファイトがあります。
テニスラケットには、グラファイトという名のラケットシリーズがあるくらいです。
カーボン成分がラケットの値段の半分以上を占めているとも言われています。
ちなみにグラファイトと呼ばれたラケットシリーズは、現在、プリンスファントムシリーズとして看板商品として大好評です。
長所・短所
鉄と比較すると比重は4分の1なのに対して、強度は10倍ほどにもなります。
金属に代わる素材としてとても注目されています。
しかし、加工が非常に困難で時間がかかるため、値段が高くなってしまう傾向がある素材でもあります。
厳密にはテニスラケットには、カーボン素材を応用した
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)
が使用されます。
炭素繊維と、樹脂を複合させた素材で、金属と比べて、同じ強度や剛性を持っています。
にも関わらず、金属よりも軽量のため、テニスラケットにとても適した材料なのです。
アルミ二ウム
初心者用や子供用ラケットはアルミ素材がメインのテニスラケットが提供されていることが多く、
値段が安いのが特徴です。
アルミ二ウムとは
アルミ缶や、1円玉等に使われているとても身近な金属です。
余談ですが、1円玉に使われているのは100%純度のアルミニウムで、
他の多くの製品は他の金属元素と合成されたアルミニウム合金と言います。
アルミニウムテニスラケットは、アルミニウム合金ラケットとも言えます。
長所・短所
比重は鉄や銅の約1/3と軽く、その軽さを生かしてラケットの軽量化などが可能。
また、表面処理を施すことにより多彩な色をつけることも可能であり、デザイン性が強く求められる分野に最適の材料です。
しかし、磨耗しやすい欠点があります。
金属がこすれ合うことで減り削れてしまい、細かい振動でも摩耗が進行します。
アルミ成分の多いラケットは1,000円~10,000円程の値段が大まかな相場です。
耐久性は他の素材に比べて弱く、競技においてはあまり向いていない部類です。
テニスを始められて、ある程度上達されたら、カーボン素材メインのラケットにステップアップしても良いでしょう。
チタン
競技者ラケットのほとんどはカーボンにこのチタン製の素材が複合的に混ぜられて作られます。
チタンとは
高価で高品質な金属で高価な腕時計によく使われます。
銀色で硬く、他の金属よりも特別感のある、それがチタンです。
長所・短所
軽さは、鉄の3分の2程度の軽さで、
バネのように、もどってくる力(たわむ力)を比べると、鉄の2倍程度もあります。
戻る強度が強ければ、ボールを打つ時にも力強いショットが打てます。
また、海や川の中でも錆びにくく、橋の足などに使われている程です。欠点は強度が高いがために、加工が大変で、値段の高い金属であることです。
競技者レベルのラケットはこの高機能高級金属チタンが多めに使われているため
他のラケットに比べて値段が高くなるのです。
タングステン
競技者用ラケットでチタンと同様にタングステンも盛り込まれていることも多いです。
タングステンとは
スウェーデン語で「重い石」を表す金属で、とても重い金属です。
炭素とくっつくと強度はダイヤモンドの次に強いと呼ばれており、カーボン素材が多いテニスラケットに相性の良い金属です。
身近なもので、白熱電球の発光部部分に、タングステンが使われています。
長所・短所
タングステンの特徴は、とにかく硬くて強いという性質があり、コピー機や空気清浄機に入っているコロナ放電線などに使われています。
この素材を混ぜ込むことにより、ラケットのねじれを最小限に抑えることができ、
ハードヒットしたボールも安定しやすくなります。
プロが使うようなラケットは特に積極的に採用されている素材です。
欠点は重さです。
金と同じ重さで鉄の2.5倍の重さなので、約300gが適切なテニスラケットに対して、多くは盛り込めない成分になります。
このように、ラケットは単一素材ではなく、様々な金属が複合的に混ぜ合わされ、日々メーカーが性能向上に務めています。
ウッドラケット
金属加工技術の進化により最近ではほとんど使用されていませんが、昔は木製のテニスラケットが主流でした。
面の大きさは今よりもかなり小さいです。
これは木製だとボールの衝撃や、ガットのラケットを引っ張る力に耐久性が追い付かないからです。
雨にも弱いでしょう。
まとめ
テニスの硬式ラケットに関する素材を詳細にお伝えしました。
テニスラケットはとても奥が深く、各メーカーは
・金属の組み合わせ
・重さの配分
・ラケットの形状
と日々研鑽を積み重ねています。
自分がラケットを選ぶ際に、これらの金属の配分まで細かいところまで気にする必要はないとは思います。
意外とラケット名に強調したい金属名が入っていたりするので、その時は、
「あ、こういう金属特性が強いラケットなんだな」
と参考にして頂ければと思います。
Tennis Windsでは、『テニス🎾に関わる全ての人々をより幸せに』の理念の元、発信を続けています。是非、他の記事にも遊びに来てみてください。
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