こんにちは!テニスの魅力を日々お届け!Tennis Windsです。
2000年代中盤前後、ロジャー・フェデラーは神がかり強さを発揮しだしました。
それから約15年、
39歳にして世界ランキングはTOP8に君臨しました。
今までのテニス業界の30歳の壁という概念を完全に覆す、年齢を超えた活躍を見せています。
しかし、そんなフェデラーも、何度も不調を経験し、フェデラー限界説が囁かれました。
そんな逆境も全て乗り越えて彼は戻ってくるのです。
ロジャー・フェデラー、奇跡の復活劇の歴史を辿ります。
フェデラーの台頭
まず、復帰の前に、フェデラーがジュニア時代から、ほぼ負け無しの時代まで、どれだけ凄まじい選手だったのかを振り返りたいと思います。
ジュニア時代、彼は神童でした。
なんと高校1年生の時にジュニアテニス界のタイトルを総なめにし、ATPツアーデビューを果たしました。
そしていきなり、ATPツアーで準々決勝まで勝ち上がるという偉業まで成し遂げ、プロ転向した時点の彼のランキングは、なんと302位。
フューチャーズの大会には一度も出場せず、チャレンジャーからのスタートとなりました。
そして、フェデラーのツアー初台頭は、2003年から2004年になります。
最初の逆境・復帰劇2008-09年
フェデラー限界説が最初に囁かれたのがこの頃。
現代のテニス界は30歳を超えても世界ツアーで戦い続ける選手が多くなり、選手生命も長くなりました。
が、当時は30歳辺りで引退というのが普通でした。
2008年フェデラーは27歳にして22歳のナダルに全仏オープン、そして得意のウィンブルドンで敗北し、数年守り続けてきた世界1位の座を明け渡し、2位になりました。
そして、ナダルの強烈なフォアハンドをバックハンドで返すことができず、厳しい。すぐ後ろには21歳で3位のジョコビッチが迫っている状況で、このままポイントを落としていくのでは、
フェデラーはここまでか、フェデラーは衰えた、と言われました。
しかし、翌年、彼は終わりませんでした。
2009年
・クレーマスターズ1000マドリードでナダルを決勝で撃破
・全仏オープン優勝
・ウィンブルドン優勝
昨年ナダルにお株を奪われた大会を逆に全て優勝しました。
そして、再び世界ランキング1位に輝きました。
フェデラー復帰・復活物語の第一弾です。
不調と年齢を乗り越える2014年
2013年、彼は怪我と不調の戦いになりました。
2012年まではBIG4以外敵なしの状況でした。
が、元々相性の悪いナダルと覚醒したジョコビッチにほとんど勝てず、そして世界ランキング100位の選手に取りこぼしたりと、厳しい状況でした。
2013年の年間成績は、45勝17敗と、今までのフェデラーを考えると非常に低い勝率です。
年齢も31歳と、今までのテニス界の常識では、このままランキングは落ちていきます。
フェデラー以外の今までの世界ランキング1位達成者もそうでした。
2008年以上に、フェデラー、いよいよ本当に限界説が囁かれました。
しかし、翌年、またまた彼は復活します。
彼は、サーブアンドボレーの戦いとバックハンドのライジングショットを鍛えることで、
ジョコビッチにはペースを与えず、ナダルのフォアハンドは下がらず打ち返すことで、彼らへの対策を万全にして、戻ってきたのです。尋常じゃないメンタルです。
そして、この戦い方を取り入れることで、試合時間を短くすることができ、30代でも活躍するフェデラーテニスの土台が出来上がったのです。
そして、彼はここから数年、ナダル・ジョコビッチと共にBIG3と呼ばれる存在として君臨しました。
フェデラーが30代の壁を乗り越えた、奇跡の復活劇第二弾でした。
奇跡の2017年
世界中に驚愕を与えた、フェデラーの復活劇が誕生しました。
2016年、彼はキャリアで初の、怪我による長期離脱が余儀なくされました。
遂に世界ランキングTOP10から落ちました。年齢も36歳になりました。
本当に本当に、流石のフェデラーもここまで、引退も近い、限界だな・・・、
はい、またまた復活してしまうのです。。。
彼は怪我の療養中、考えていたことは引退すべきか、ではありませんでした。
どうやったら、復活できるか。そして、自分がテニスを愛していることの再認識でした。
2017年全豪オープン、怪我開けの復帰戦です。結果は
なんと、、優勝!
しかも、決勝戦の相手はフェデラーと同じく長期離脱をして復帰したばかりの、ラファエル・ナダルとの奇跡のフルセットマッチの大激闘。
テニス界で永遠に語り継がれるであろう、フェデラーナダル劇場、奇跡のシンデレラストーリーです。
そして、彼はこのまま
・マスターズ1000連続優勝
・ウィンブルドン優勝
・世界ランキング1位に復帰し、歴代最年長記録を樹立
を達成。
2017年のフェデラーの年間成績は54勝5敗。勝率90%超えと10年前の若かりしフェデラーと同じレベルの成績を成し遂げました。
これが、フェデラー復帰伝説です。
また、彼が何故この年齢でも活躍できるのか、をより詳しく知りたい方は、
プレイスタイルや数字で細かく考察した
をご覧いただくと、よく分かります。
また、フェデラーが何故ここまで貪欲に戦い続けることができるのか、
「伝説になりたい! 」と願い、誰よりも高みを目指した男はどうやって成長を遂げたのか。
それらの答えは、下記本にも記されています。
まとめ
フェデラーの奇跡の復活劇を時系列で紹介しました。
主に、2009年、2014年、2017年・・・の大復活劇でした。
そして彼は世界的大恐慌の起きている2021年、復帰の意向を示しています。40歳になる年です。
彼の人生に、引退、衰え、という言葉は無いのでしょう。全ては新たな挑戦へのスタートなのかもしれません。引き続き彼を応援し続けましょう。
Tennis Windsでは、『テニス🎾に関わる全ての人々をより幸せに』の理念の元、発信を続けています。是非、他の記事にも遊びに来てみてください。
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