テニス【オムニコート解説】芝コートと違うの!?詳しくお伝えします

コラム

こんにちは!テニスの魅力を日々お届け!Tennis Windsです。

『え?違うの同じでしょ?あのコート芝でできてるじゃん』
『オムニコートの作り方から見に来た』
『じゃあオムニは何なの?』

テニスをしたことがある人なら一度は耳にしたことあるのではないでしょうか。

街中のテニスコートで見かける緑色のあのコートです。あれがオムニコートです。

今回はそのオムニコートについて解説したいと思います。自分が普段使用しているコートの傾向と対策を練るきっかけとなればと思います。

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オムニコートとは

オムニコートはよく聞くけど、そもそも何故オムニと呼ぶのでしょうか?

名前は使うけど意外とオムニコートってよく分からん、と思われた方いませんか?お伝えしたいと思います。

名前の由来

オムニコートの「オムニ」は、ラテン語で、

全ての、全○○

という意味になります。

そのため、オムニコートでは全天候対応型コートという意味で名前が付けられています。

雨が降っても使えるコートなので、運営効率が良いのです。
(大雨や雷の日は危ないので使ってはダメです!)

芝コート(グラスコート)との違いは

オムニコートは、人工芝に砂を混ぜたコート。ウィンブルドンで使用されている芝コート(グラスコート)は天然芝のコートになります。人工と天然の違いは、

人工芝

・年間を通して景観に変化が無く、緑の景観を保つことができる。

・表面がパイルなので大きさが一定なのでバラつきが無く、綺麗な状態を保てます。

・整備不要で雑草処理(草抜きや除草剤)、肥料が必要ないので管理が簡単です。

・導入時の費用は天然芝より必要ですが、整備不要で管理に費用がかかりません。

・どこにでも施工できる。

天然芝

・季節によって景観が変わり、冬は枯れたように茶色に変色するので景観が悪くなります。(ウィンブルドンが夏開催なのはそのためでもあります。)

・太さも長さにバラつきがあり、大きさによる景観の乱れがあります。

・定期的な雑草の処理(草抜きや除草剤での処理)、肥料の施肥 などの整備が必要です。

・導入時の費用は安価だが、管理に必要な資材(除草剤や肥料など)に費用が必要です。

・日当たりと風通しの良い地面でないと育たない。

参考:株式会社アイ・エイチ・エス

となります。

天然芝は時期が限られたり、天気に左右されやすいので、梅雨などがある日本には適さないコートと言えます。維持費もかかります。

人工芝であれば、一年中手間が比較的かからないので、維持費が安く済みます。

雨の多い日本では活用しやすいコートです。

海外の試合では使われていない

海外ではこのオムニコートはほとんど使われていません。

世界最高の4大大会は、全豪オープンと全米オープンはハードコート、ウィンブルドンは天然芝コート、全仏オープンはクレーコート

4大大会の次の位置付けのマスターズ1000の大会はハードコートとクレーコートしかありません。

また、それぞれのコートを作るために必要な費用にご興味がありましたら、「コートの値段は億単位・・・!?テニスコートを作る上で必要な費用を解説!」をご覧ください。

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オムニコートはなぜ日本に多い?

海外の試合をご覧いただけると分かるのですが、プロの公式戦がオムニコートで行われていることはありません。

海外ではほとんどオムニコートという概念が少なく、ほとんどはクレーコートハードコードです。何故、日本にはオムニが多いのでしょうか。

それは、オムニコートはテニスプレイヤーのために多いのではなく、テニスクラブや、コートの貸し出し、メーカーの商業的に有利なサーフェスのため、多く採用されていると考えて良いでしょう。
(日本企業がカナダから技術を学び、真っ先にテニスに広く採用したため)

日本育ちの選手で海外で活躍できる選手が少ないのは、体格のハンデは勿論あるとは思います。

ただ、この日本のテニスコート環境が海外と異なりすぎていることも大きな原因だと思います。

日本育ちの杉田祐一選手や添田豪選手は、海外での実績でも芝コートの方が得意です。

が、開催大会数が少ないのでポイントを大きく稼ぐことが難しいのです。

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戦い方

オムニの特徴は、ボールが跳ねない且つボールが滑るようにバウンドします。このような特徴のコートにはそれなりの戦術が必要になります。

ボレーを多めに

芝の王者フェデラー選手も天然芝コートでサーブ&ボレーを多く使用します。

ボレーはボールのバウンドの影響を受けないため、芝特有のイレギュラーや、バウンドが滑る現象の影響を受けずに打つことができます。

逆にベースラインでライジングにボールを打つ機会を多くしてしまうと、スイートスポットに面が当てにくい、といったことも起きます。

ダブルスでは特にサーブ&ボレーを増やしていきたいところです。

スライディングショット

ジョコビッチ選手がウィンブルドンで何度も優勝できるのは何故か。

それは足を取られやすい芝の中でもスライディングショットを上手く使うことで、幅広いコートカバー能力を発揮しているからです。

芝コートで相手の厳しいショットを返球するためにはこのスライディング技術は欠かせません。

このショットの安定感を高めるためには、

・足の柔軟性
・お尻の筋肉

を鍛えると良いです。ストレッチや臀部のトレーニングを継続的に行いましょう。試しにオムニでたくさんスライディングをしてみて下さい。

次の日にお尻の筋肉が疲れていたら、良い体の使い方ができている証拠と言えます。

まとめ

身近に存在するオムニコートの特徴と戦い方の基本がお分かり頂けたと思います。

オムニコートには前述のように、スライディングを必要とされる場面があり、それに合わせた仕様のシューズがあるくらいです。

まずは、特徴を知り、そしてどうすれば自分のプレイスタイルをこのコートで有利に働かせられるか、考えていきましょう。

皆さまのオムニコートでの成績がより上がることを願っております。

Tennis Windsでは、『テニス🎾に関わる全ての人々をより幸せに』の理念の元、発信を続けています。是非、他の記事にも遊びに来てみてください。

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