こんにちは!テニスの魅力を日々お届け!Tennis Windsです。
『怪我したくない』
『テニスの痛みが中々引かない』
避けましょう。絶対に避けましょう。怪我したらすぐ治療に専念しましょう。そのために、事前に怪我の種類を把握しておくことが非常に重要です。既に痛めている方も、そこを庇うあまりに、別の部位を痛めてしまうこともあります。そのため、他の部位の怪我も把握しておくことも重要です。
今回は、怪我の種類、それによって引き起こされる症状、そして選手生命を脅かされたプロの事例、を紹介します。
肘(上腕骨外側上顆炎)
テニスエルボーと呼ばれる、テニス用語ができるくらい頻繁に起こる、怪我です。
症状が悪化すると、フライパンを持つことさえ難しくなります。
更にテニスを続けて悪化すると、炎症が酷くなり、治療に1年以上必要になる可能性があります。
錦織圭(🇯🇵)
2008年、彼は18歳にして、ATP250優勝、全米オープンベスト16という偉業を成し遂げました。しかし、この頃の彼はフォアハンドが若干手打ちでした。
この偉業の代償として右肘の手術が必要となり、選手生命が脅かされました。彼の弛み無い努力で1年で復帰できましたが、世界ランキングは56位から1800位程度まで落ちました。ランキングを戻すのにも、1年以上かかりました。
手首(TFCC損傷)
テニスで痛める手首のほとんどはTFCCと呼ばれる部位の痛みです。手首の小指側です。スピンや威力を出そうとフォアハンドを無理して打つ時に、手首を引いて打つとこの部位に負荷がかかります。フォアハンドボレーを打つ時に特に痛みを感じる方も多いかと思います。
日常生活でもよく使用する部位なので、痛めたら、冷やす、休養、手首を固定、などの対策をしましょう
ファン・マルティン・デルポトロ(🇦🇷)
弱冠20歳で全米オープン優勝。ジョコビッチと同い年、フェデラーより若い年齢でグランドスラム初優勝。歴代最強のBIG4クラスに匹敵される将来を渇望されました。しかし、彼は手首の怪我に悩まされるキャリアを歩んでいます。
・2010年 ツアー離脱
・2014年再発、2年以上ツアー離脱
・2019年 全仏オープン以外のグランドスラム全て欠場
怪我が少なければ本気で世界1位を狙える逸材です。何度も再発しています。
既に痛めてしまった方は、自力で治そうとせず、医者に相談しましょう。
膝(半月板)
半月板とは、膝関節の内側と外側にあるC型をした板状の組織で、衝撃吸収を行います。上の骨と下の骨の潤滑油のような役割を持っています。使用すればするほど磨り減り、加齢によっても徐々に減ります。
テニスはストップアンドダッシュを繰り返すスポーツで、半月板全体に負荷がかかりやすいです。シューズやフットワークなど、見直せそうなことはどんどん見直していきましょう。
松岡修造(🇯🇵)
タレントとしての才能を発揮して、日本を熱くする、修造氏。
男子テニスで初めて世界ツアーを戦い抜いた、日本テニス界のパイオニア。そんな彼も怪我に苦しむキャリアを歩みました。半月板損傷で長期のツアー離脱を余儀なくされました。
彼はウィンブルドンベスト8、ツアー優勝という素晴らしいキャリアを築き上げましたが、現役時代の1/3近く、膝・足首の怪我に苦しみました。
股関節
股関節は、大腿骨(だいたいこつ)の上端にある球状の部分が、骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)と呼ばれるソケットにはまり込むような形になっています。
穴に棒が入って、自由に回転できるため、足を動かすことができます。使い過ぎで変形すると、痛みが慢性的に進むため、人工股関節への手術を余儀無くされる場合があります。
アンディ・マレー(🇬🇧)
BIG4と呼ばれ、身長191cmの筋骨隆々の元世界No.1プレイヤー。彼と同世代にはフェデラー、ナダル、ジョコビッチと歴代最高の成績を収める3人がいました。マレーは2016年、彼らを抑えて世界1位の記録を成し遂げました。しかし、その代償は大きかった。
股関節が悲鳴を上げ、日常生活に支障をきたす程になってしまいました。
彼は人工股関節への手術を決意し、手術は無事終了。奇跡的なテニス界への復帰を果たしました。
肩
肩の怪我はテニスには付き物といっても良いでしょう。
シングルスで6ゲーム1セットを行うと、40,50回サーブを打ちます。負担のかかるフォームで打ち続けたら、痛めます。
ここを痛めると、ストローク練習はできますが、スマッシュ、サーブ、ハイボレーなどが出来ないため、長期で試合を欠場する必要があります。無理してプレイするとより悪化します。
マリア・シャラポワ(🇷🇺)
ウィンブルドン17歳の優勝。若くして輝かしい成功を収めたマリア・シャラポワ。
身長188cmで肩幅のしっかりした体格であるにも関わらず、肩の怪我で幾度も大会の欠場を余儀なくされてきました。
シャラポワの肩の怪我による長期離脱は2008,9年と、2019年と長きに渡ります。他の怪我同様、再発しています。
まとめ
なんとしてでも避けたいテニスの怪我を5つ紹介しました。
一度大きな怪我をしたり、慢性的な痛みになると、長く付き合う必要が出来てしまいます。一度痛みが引いても、再発してしまう怖さもあります。
大切なことは、正しいフォームを研究すること、決して無理してボールを打たないこと。そして適度な筋トレと柔軟です。筋肉と骨は繋がっています。例えば膝の負担を減らしたければ、膝周りの筋肉を鍛えると、膝の骨自体も衝撃に強くなります。怪我の無いテニスライフをお送り頂ければと思います。
Tennis Windsでは、『テニス🎾に関わる全ての人々をより幸せに』の理念の元、発信を続けています。是非、他の記事にも遊びに来てみてください。
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