テニス界のワールドカップ!?その名はデビスカップ!!どんな大会?

コラム

こんにちは!テニスの魅力を日々お届け!Tennis Windsです。

『4大大会やジャパンオープンは知ってるけど、他の大会はよく分からない』
『テニスって個人戦だよね?』

そのような方向けの記事です。

テニスの大会では、一番有名なのは全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープンの4大大会、そして10月に楽天ジャパンオープンが開催され、ツアーファイナル、WTAファイナルがありますね。これは全てシングルス、ダブルスと個人戦です。

しかし、テニスの世界には歴史あるイベントで、国別の団体戦が存在します。

(サッカーでいうW杯のようなもの)それがデビスカップです。デ杯の略称で親しまれています。日本のトッププロ達が国の威信をかけて世界と戦う舞台です(錦織圭選手も出場するほどの大切な大会)

仕組み上、2回に1回は日本で開催されるので(後述)、応援にも気軽に行けます!是非観戦に行かれる方は、この記事で仕組みや歴史など、詳細をご説明致しますので、参考にしてください!

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デビスカップとは?

デビスカップは最も歴史の古いテニスの団体戦です。

(ここ最近laver cupなど、他団体戦が出来ており、海外では非常に活況です。)スイスではフェデラーとワウリンカが二人とも出場するなど、本当に大切な位置付けの大会です。

ジョコビッチは2011年に世界ランキングNo.1を達成しますが、そのきっかけは前年のデビスカップでの勝利だったと本人が言っています。

団体戦の仕組み

デビスカップの団体戦はシングルス2試合とダブルス1試合で3試合で行われます。試合は全てマスターズ1000でもツアーファイナルでも行われない5セットマッチです。

最初に予選リーグを戦い、勝ち上がると8カ国による決勝トーナメントです。

ちなみに2019年から上記の方式になりまして、それまでの過去の試合は

1日目(2試合)

①シングルスNo.1 vs シングルスNo.2

②シングルスNo.2 vs シングルスNo.1

2日目(1試合)

③ダブルス

3日目(2試合)

④シングルスNo.1 vs シングルスNo.1

⑤シングルスNo.2 vs シングルスNo.2

と3日間かけて行われています。

シングルスは世界ランキングが高い順で決める必要があり、入れ替えることは出来ません。

そのため、4試合目がエース対決になります。0勝3敗、3勝0敗と勝敗が確定しているよりも、1勝2敗、2勝1敗のケースが多いでしょうから、国の勝敗が決まる可能性の高い4試合目をエース対決にしているのだと私は考察しています。

そして、国の勝敗が決まった後は、3セットマッチでの消化試合になります。その時に最後の5試合目に次世代の若手を起用して出場させたり、引退が近い選手を出したりと、国の将来を考えてのオーダー変更も行われます。かなり奥の深い組み合わせ方式だったと思います。2019年から11月のみで短期スケジュールで行われるようになります。(トップ選手の他試合スケジュールで辞退が相次ぐためだと思われます)

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応援の雰囲気・グッズ

応援の雰囲気は、グランドスラムや楽天ジャパンオープンとは全く異なります。

これを事前に知らずに応援に行って、不快感を覚えてしまう方もいるようですので、事前に知っておくべき大切な情報です。

一言で言うと、選手のラリー中以外の時間はとても賑やかです。

野球の応援に近い雰囲気を想像していただければと思います。

応援用Tシャツやテニスシューズ、リストバンド、タオルそして下図のような音を鳴らす応援グッズもあります。野球でいうメガホンですね。お祭りのような雰囲気で応援し、選手がポイント中は静かに観戦する、これがデビスカップ特有の応援の雰囲気です。

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開催地域

2018年までは試合するどちらかの国に相手国を招待して、試合を行います。そのため日本で2回に1回は行われます。楽天アリーナだけでなく、大阪の靱公園で行われたこともありました。

その時は、錦織選手が大阪の靱公園で告知なしに練習していたことが、twitterで騒がれ、凄い人だかりになっていたことがありました。

(その時私は靱公園のすぐ近くにいたので、速攻見にいきました笑)その時は錦織選手はダブルスのみに出場したのでシングルスのチケットしか持っていなかった私は試合を見ることは出来ませんでした(泣)

2019年からは1週間で同時期に一つの会場で行われるようになりました。個人的には悲寂しい・・・。

ATPポイントの仕組み

2019年から色々ルール変更がされていますので、最新版でお伝えします。

細かいルールはありますが、概ね試合に勝つと50pt前後加算されると思って頂いてOKで上位ラウンドになると上がり、決勝で勝つとシングルスでは75pt加点されます。

関連記事:テニスのスコアってなんでこんなに特殊なの!?テニスの基礎知識大全!

デビスカップ1勝で、チャレンジャー準優勝、ATP250ベスト8以上のポイントが入るので、ツアー入りを目指す選手にとっては是が非でも勝ちたい試合です。
(錦織選手、西岡選手クラスだとポイント的な魅力はちょっと物足りないかもですね。上位選手が欠場しがちな理由の一つでしょう。)

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*グランドスラム除く

日本の現状

アメリカ、ヨーロッパ諸国は選手層が非常に厚く、上位はこれらの国に独占されており、アジア諸国が中々食い込めていないのが現状です。

実際シングルスのTOP100選手の内、約6割がヨーロッパの選手で、層が厚い。スイスが、シングルス、ダブルス5つとも全部フェデラー、ワウリンカの2選手だけで試合に出てた時はさ・す・が・に!やりすぎでは!と思いました笑。

日本は過去に1度準優勝しています。

しかし、1921年と100年前になります。シングルスは錦織選手に頼らざるを得ないですが、相手もシングルストップ選手を送り込んできますので、全勝とはいけないです。

ダブルスは勉さんがいますので、もう一人ダブルス選手がいると良いです。シングルスはTOP50選手が二人欲しいと思っています。今は西岡選手のような選手も出てきて、ツアーで戦える日本人が増えて来ています。未来は明るいと思います。

昔はTOP50は松岡修造さんただ一人でしたが、その壁を添田豪、杉田祐一、西岡良仁が超えてくれました。日本の選手層は間違いなく厚くなっているので、優勝を狙って頑張って欲しいです!

靱公園のvsウクライナ戦ではシングルスは西岡、太郎だけで勝ちきりました。

その時に西岡選手が『皆さん、今日は錦織選手を見に来られたと思います。でも日本人は錦織選手だけじゃない!とお伝えできたのではないかと思います』と力強いスピーチをしてくれました。

まとめ

長い歴史を持つデビスカップ、この大会で勝利を挙げることはツアーとはまた違った特別な空間になります。

中堅選手にとってはポイント的にも魅力的ですし、国のために戦うのはオリンピック以外ではテニス選手では中々機会が無いので、選手の気合もまた一段と違います。是非、デビスカップ日本も今後とも一緒に応援していきましょう!

Tennis Windsでは、『テニス🎾に関わる全ての人々をより幸せに』の理念の元、発信を続けています。是非、他の記事にも遊びに来てみてください。

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