こんにちは!テニスの魅力を日々お届け!Tennis Windsです。
『いつか自分のコートを持ってみたい』
『イレギュラーコート、なんで早く修繕してくれないんだよ!』
『どのサーフェスが1番安いんだろ?』
そのような方向けの記事です。
今回はテニスコートに関わるお金周りについて徹底解説します!
ハードコート、オムニコート 、クレーコート、その他かかる費用を詳しく紹介します。
1.ハードコート
ハードコートは図のように、ゴムのような作りで出来たテニスコートです。
しっかりしたコートであれば、テニスシューズから「キュッキュ」と音がなり、滑りの少ない、足の摩擦が強いコートです。
テニスシューズ以外でこのコートでプレイすると、摩擦に耐えきれず転んで、足首を怪我するので絶対に避けるようにしましょう。
ボールが高く弾み、球速も速いコートで、ハードヒッター、ボレーヤーに比較的有利なサーフェスと言われています。
1-1 値段目安
スポーツ施設専門会社の青野スポーツ施設株式会社様の内容を参考に説明致します。
通称ハードコートと呼ばれ、プレーヤーにとっては定番のサーフェスと言われる舗装です。アクリル樹脂を主成分とし、珪砂を混入したサーフェス材で、天候にも左右されません。
青野スポーツ施設株式会社
とし、概算で1㎡7950円程度です。
テニスコートの広さは260㎡ほどですが、周りに余裕を持って作ることを考えると理想は600㎡程度と言われます。
その場合、
7.950 ✖️ 600 = 477万円です。
これが素材費です。
*標準的なハードコート想定です。有明コロシアムで使われているような素材ですと、1㎡ 15,000円は超えそうです。
施工費は他業者の見積もり等の感覚でざっくり総額で500万円前後、といった所でしょうか。
ここは事前に業者に問い合わせましょう。
合計でコート代(477万円)+委託費用(500万円)を合算して
約1,000万円程度
程度でハードコートを作ることが可能です。
これとは別に土地代などの雑費が必要です。こちらは後の項目で紹介致します。
2.オムニコート
オムニコートは街中で見かけるあの緑色のテニスコートです。
人工芝に目砂を入れ込むことによって、ボールの弾みがしっかりする上に、適度なスライディングも出来、テニスに適したコートです。
ちなみにこのコートはプロの大会では採用されておらず、日本、オースラリア、ニュージーランド以外の国で見かけるほどはほとんどありません。
しかし、雨の多い日本にとっては、とてもありがたいコートであることは間違いありません。
特にアウトドアでコートを作りたい場合は、小雨でも対応できるオムニコートはとても便利です。
2-1 値段目安
人工芝専門の業者のスターラインジャパン様の内容を参考に伝えします。
オムニコート敷設工事の相場は、下地づくりから仕上げまで1コートあたり1000万円程度と言われています。
スターラインジャパン
に加えて材料費として、
一般的なオムニコートで使用されているポリプロピレン糸の場合、材料一式そろえたとして1平方メートル当たりの標準価格が12,000円程度となります
スターラインジャパン
とのことです。
ハードコートと同じで600㎡頬度と仮定すると
12.000✖️600 = 720万円
これが素材費です。
概算として、質が高く、天候に耐えられるオムニコートを作る場合、
コート素材費(720万)+施工費(1,000万)で
約1700万円程度
かかる想定です。
少し高そうに感じますが、コートを貸し出す場合、雨でも稼働してくれるこのコートの方が、経営上合理的なのかもしれないですね。(日本は上下左右が海で、天候リスクが大きめ)
ハードコートの説明と同じ、ここから様々な雑費が追加されます。*後述
関連記事:え?芝コートと違うの!?オムニコートと芝コートの違い
3.クレーコート
日本では少ないクレーコートですが、男子世界ツアーで、マスターズ1000で3大会、4大大会の1つ全仏オープンで開催されています。
世界的にはハードコートと同じくらい主流です。
スペイン最強のクレーコーター、ラファエル・ナダルの練習拠点も、クレーコートがメインのテニスクラブのようです。
このサーフェスはボールが跳ねず、球足も遅いので、ラリーが長く続きやすく、ミスの少ないプレイヤーが比較的有利に働きやすいサーフェスです。
3-1 値段目安
使う土によってかなり変わります。
日本にあるクレーコートは割と校庭のグラウンドのようなタイプもあります。
が、煉瓦を潰したしっかりとしたコートを作る前提でお話しします。物によってはその半額で済むので、クレーコートが一番安価で作ることが出来ます。
こちらも、スポーツ施設専門会社の青野スポーツ施設株式会社様の内容を参考に致します。
しっかりとしたクレーコートの場合、1㎡辺り6100円です。
前述のハードコート、オムニコートと同じく、600㎡を想定すると
600✖️6100= 366万円
が素材費となりそうです。
更に委託費を含めて全体総額で
800~1000万円程度
でしょうか。
実は、クレーコートは比較的安く作れるのです。
ただ、雨が少し降ると土が固まり、乾くまでプレーすることができません。
温暖で雨の少ない国の大会でクレーが採用されやすいのは、こういった背景があります。
4.他、かかる費用
テニスコートってこんなに高いんだ。
または意外と安いと思われた方もいらっしゃると思います。
コートを作ること自体は、個人でも可能ですし、会社規模であればそうそう難しくない値段だと思います。
お金が本当にかかるのはここからです。
関連記事:錦織圭のテニス、歴代獲得賞金ランキングは!?とんでもない結果が分かる
4-1 場所代
これです。
これが最もお金がかかるのです。
これはエリアの需要、広さで全く変わるので、ケースバイケースです。
東京で立てようものなら豪邸を立てる以上の土地代がかかるでしょう。
借地で借りるとしたら毎月の家賃のようなものを支払わなくてはなりません。
土地を購入すると、都内で600㎡ですから何千万も即金で使えるお金持ちじゃないと厳しいでしょう。
田舎の僻地にリゾート別荘を作る、というのが良いのか。
それならば土地代も非常に安く済むでしょう。ただ、固定資産税が大量にかかります。
タイトルの「コートの値段が億単位かかる」かどうかは、立地で決まると言って過言ではないです。
テニスクラブの多くは、駅からバスを使う距離が多いですよね?これが大きな理由です。
4-2 その他雑費
ネット代、ネットポール代も必須でしょう、
プラスαで照明や審判台、フェンスも必要です。
この辺りは、個人個人によるでしょう。
昼間のアウトドア、審判台なしとかで問題無ければ、費用は安くできます。
インドアにするとまた屋根代でお金がかかりますね。
ただ、雨の心配が一切無くなって、最高です。
まとめ
テニスコートを作ることは、本当にお金がかかることがよく分かりました。
ですが、本気で稼げば、個人でも作ることが不可能ではない、なんとも夢のある値段だったのではないでしょうか。
日頃改修をし、コートを綺麗にしてくれているテニスコート、スクールの運営者の方々は、本当に頑張ってくれています。
是非日頃使うコートに感謝して、綺麗に使って頂けると、提供側も使用者も快くできることでしょう!
Tennis Windsでは、『テニス🎾に関わる全ての人々をより幸せに』の理念の元、発信を続けています。是非、他の記事にも遊びに来てみてください。
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